「Moてぶくろ」の商品化には予期せぬ醍醐味がありました。
そもそもは「パソコンしてると手が冷たい」という実体験から、だったら「こんなものがあったらイイんじゃない?」という自分のアイデアを形にしたら、思った以上に温かい手のひらオープンの手袋が出来たのでした。
そのMoてぶくろの原型にあたる手袋を周囲の人達に試してもらうと、手の冷えを感じている人達にだけものすごい共感が生まれました。
商品化したら広がった用途
「同じように手が冷たい方々にも役に立つのでは…?」と商品化してみると、手の冷えでお悩みの方のなんと多いことでしょう。
しかも、ご購入された方のアイデアで活かされ、知らないところで成長していたのです。私に子どもはいませんが「子供が知らない所で成長してるってこんな感じかしら…」と思いました。ピアノやドローン、バレーボールにも使いますってコメントなどで教えていただき、思ってもみない用途が次々と広がっていきました。
2017年11月の発売当初はAmazonだけで販売していましたが、世の中になかったモノは見つけてもらうのが難しい。一定の販売数はあるものの伸び悩んで、次の商品や違う活動を模索していたのですが、2019年の末にコロナ発生!
世の中が変わって、一気に在宅ワークの波で覆われたので「会社より寒い自宅では、手が冷たい悩みが増える!」ことに気付いたのです。
さらに知ってもらえたクラウドファンディング
深夜の自宅のパソコン前はたまらなく手が冷たい。そんな冷え仲間にMoてぶくろを知ってもらおうと取り組んだのがクラウドファンディングでした。
それまで知人の縫製士さんにお願いしていた生産を工場生産に切り替えるのは大変でしたが、なんとか2020年12月にMakuakeで初クラウドファンディングにチャレンジしました。作業と不安で眠れない夜もありましたが、結果はナント1時間半で目標金額達成!
しかも応援購入のコメントに、Moてぶくろに対する期待感が溢れていました。「犬の散歩に使いたい」など新しい用途もありました。何より、こんなにも手の冷え仲間に届いたことに感動しました。
それだけではなく、すごい熱意のコメントをいただいて、これが次の飛躍のカギになりました。
…長くなりそうなので、<後編>に続きます。