コロナで変わる猫手スマホルダーの未来

コロナで変わる猫手スマホルダーの未来

2022年11月4日

猫手スマホルダー

コロナ禍に生活様式が大きく変わったことで、「Moてぶくろ®」の需要が高まりました。それと逆行したのが開発途中の「猫手スマホルダー」。こちらはノマドワーカー向けの用途で発想して、商品化に向けて進んだところで顧客ニーズに疑問が湧いてきました。

猫手のスマホスタンド
裏面はポーチ
ペンや充電器が入るサイズ

「猫手スマホルダー」は、スマホのスタンドと収納ポケットに周辺機器を収納するポーチが一体化したもの。スマホと周辺機器をひとまとめでバッグに出し入れしたり、カフェなどで作業をする時はそのまま机上に置けるように創りました。しかし、コロナ禍ではそんなシチュエーションも吹き飛んでしまったのです。

商品そのものの良し悪しだけでは、喜ばれる商品にはならないのが面白いところ。「今だから欲しい」というタイミングも、役に立つと言われる非常に大事な要素です。シチュエーションが無くなっては使ってもらえないので、コロナ禍のいま必要とされる形は何か?必要性がないのか?など改めて検討してみました。

残すのか?無くすのか?

着色でトラジマや三毛猫に
デニムを変えてお好みに

試作段階でも猫手が可愛くて、バリエーションが次々と増えました。商品開発をストップさせる前に、使える要素と要らない要素を改めて検討するため、そもそも何故こうしたのかを洗い出してみました。ついでに商品化に難しいと感じていた部分も一緒に検討します。

猫手スマホスタンド

・スマホの滑り止めを検討した時に、肉球のイメージから猫手になった。猫ブームは今も健在。

・3Dプリンタのみで可能な形状のため、プラスチック工場で量産不可と言われている。

・ノマドワーカー向けだったが、コロナ禍でビデオ通話が常態化しているため、自宅使用は需要ありそう。

・猫手を止めるパーツの強度に難がある。

スマホポケット

・バッグに入れる時に必要だとしていたので、自宅用なら不要または別の用途があれば…程度。

・スマホの主流サイズが良く変わり、ポケットサイズに迷いがある。

周辺機器を入れるのポーチ

・充電器などの周辺機器以外にメモや鍵などを入れているが、自宅用ならそれほど必要ではない。

・ポーチとスマホスタンドを一体化するため縫製が難しくなり、コストがかかる及び縫製工場探しが難しい。

サイズや安定感

・バッグに入れて持ち歩き用に開発して、自宅使用でも良いサイズ感だが、スマホスタンドとしては大きい。

・ポーチに重りになるものが入っている方が安定感がある。

いやいや、商品化を進めてると言いながら、やけに問題多いじゃないかって突っ込まれそうな内容ですな。でもこれが不思議と上手くまとまっていったりするんですよ。もちろん悪戦苦闘はしますけどね。猫手スマホルダーは、まだまだこれからです。寄り道、迷い道、時には投げ出したくなったり、急に解決策が見つかったりする開発ストーリーをお伝えできればいいなと思っています。

不定期に続きます。